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妊娠中の飲食の注意 2022年2月
 新米ババとジジのための近頃の育児
TOPICS

金目鯛やのどぐろやを最近の若い女性が好むからとか、ひじきは、鉄分が多いからとかで、妊娠中の方につい勧めてしまうかもしれません。
妊娠中のお嬢さん、お嫁さんの食事は気になるものです。
もうじきジジ、ババも、これは、体に良いからとか、赤ちゃんにとかで、何かを勧めて食べさせることがあるかもしれません。

もう数年前になりますが、ハチミツを食べさせた生後半年の赤ちゃんが亡くなったという報道には、驚かされました。
ハチミツを1歳まで食べさせてはいけないということは、知っていました。
しかし、ハチミツを食べさせて死亡するなんて、入院したとか不具合があった、といったことなども聞いたことがありませんでしたから。

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妊娠中の飲酒について

さて、本題は、アルコールについてです。
お酒を酔っぱらうほど勧めるなんてことは、まさかないと思いますが、「今日はお祝いだから」とかで「ちょっと、真似事だけでも」なんて、グラス一杯ぐらいならと、お嬢さんやお嫁さんを困らせていませんか。
アルコールは、勧めちゃダメ、飲ませちゃ絶対ダメなんです。

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妊娠中の飲酒の影響

Asahiビールのサイトにある「妊娠中・授乳中の飲酒による影響」*1 によると「妊娠中にお酒を飲むと、胎盤を通じてアルコールがお腹の赤ちゃんに入り、さまざまな悪影響を及ぼす可能性があります。
妊娠中の安全なアルコールの量や飲酒可能な時期は解明されていないので、妊娠中はお酒を飲まないようにしましょう。
妊娠を望むようになったらお酒を控えるのがベストです。とあります。」

影響のある妊娠中の飲酒量について

厚生労働省の健康情報サイト*2によると、 「少量の飲酒でも、妊娠のどの時期でも影響を及ぼす可能性があることから、妊娠中の女性は完全にお酒をやめるようにしましょう。
胎児性アルコール症候群は、飲酒量に比例してリスクも増えるようですが、また、「ちょっとだけなら」については、ここまでなら大丈夫という飲酒量のしきい値はわかっていません。 」

飲酒した量の影響とか時期については、日本産婦人科医会のホームページ*3 によると、
「妊娠中のアルコール被爆により、流産、死産、先天異常が生じる。
アルコールが催奇形性を有することは明らかである。
一応、早期に禁酒した場合は、それなりの効果が期待できる。ので、妊娠中に飲酒が判明した場合はすぐに禁酒を慣行させる。
妊娠と知らずにワインを少量飲んだ程度であれば実際には問題なく、不用意に妊婦を不安にさせる必要はないが、妊娠中の飲酒に関しては「少ない量でも胎児に影響をおよぼす可能性がある」ので、厳しい態度で禁酒を勧めて頂きたい。」
とあります。

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お嬢さんやお嫁さんは、パーティだ,お祝いだで、妊娠前は、ビールやワインを楽しそうに飲んでいたのではないでしょうか。
20、30年前に比べて女性の飲酒の機会は増えているように感じます。
ところで、昨今、授乳期間は長くなっていて、半年ではなく1年以上が一般的です。妊娠から出産、そして授乳期とずーっとお酒は、我慢です。
ババの頃と比べると、不自由感は大きくなっていると思われます。
周りの方の理解とサポートが更に必要になっています。

妊娠中の飲酒 ちょっと心配になった方へ

あれっ大丈夫かなと、ええ、もうすでに、と少しドキドキされてるかもしれませんので、2つ少しホッとできるものをご案内します。

品川区高輪の堀産科のホームページでは、少し穏やかに書かれています。

「現時点では妊娠中のアルコール摂取の明確な安全域がない以上、妊娠中、特に妊娠初期はいっさい飲酒をしないことが望ましいと思われます。
しかしご主人との晩酌はふたりをリラックスさせ、おなかの赤ちゃんにより多くの話しかけができるのであれば、たまにビール1本くらいのおつきあいはいいのではないかと思います。 」
とありました。

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また、先日お聴きした講演*4
高橋孝雄教授(慶應義塾大学医学部小児科学教室教授)は、 アルコールの影響などについて心配し過ぎないようにと言われています。

「胎児は、ほぼ100%遺伝子の力で守られています。お腹の中で赤ちゃんの体が作られ、機能が宿っていく過程に、環境要因がやすやすと影響を及ぼすことはできないのです。
ですから、大量の放射線に被曝するとか、極度の暴力やうつ状態に苛(さいな)まれ続けるような場合は別として、お母さんが出産を楽しみにして普通に生活しているかぎり、そうそう間違ったことなど起きません。
これは、本日の私の大変重要なメッセージです。」

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妊娠中の飲食に関して、お嬢さんやお嫁さんとのズレを減らして頂けたらと思います。
お嬢さんやお嫁さんはかなり詳しい知識を持っていることが多いので、判断の主体は妊婦さんですが、不適切なものを勧めて妊婦さんを困らせたり、出産後最も近くにいて、最も頼みとなるはずのジジババに、不信を持たないように。知識をアップデートしてほしいと願います。

*この記事は、ご参考に書いたもので、脚注にも一部記載しましたが、厚生労働省の種々パンフレットとホームページで、ご確認ください。また、主治医の産婦人科の医師の指示に従ってください。

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注1. Asahiビールのホームページ 人とお酒のイイ関係 > 考えてみよう!女性と飲酒の関係 > 妊娠中・授乳中の飲酒による影響
なお、同サイトによると、産後の授乳期についても「飲んだお酒は母乳に移行する お産後でも、母乳で赤ちゃんを育てている間は、アルコールは控えるようにしましょう」と記載されています。

注2. 厚生労働省の健康情報サイト、e-ヘルスネットの記載です。
同記載によると、幸いなことに日本では妊娠中の女性の飲酒率は18.1%(2000年)⇒8.7%(2010年)⇒4.3%(2013年 平成25年)と減少傾向です。
 「健康日本21(第二次)」中間報告書(平成30年9月 厚生科学審議会地域保健健康増進栄養部会)p53 がデータの元となっています。
*この報告書には飲酒率の定義の記載がありませんが、厚生労働省「国民健康栄養調査」では、「飲酒習慣のある者」とは,週に3回以上飲酒し,飲酒日1日当たり1合以上を飲酒すると回答した者。としているようです。
平成30年国民健康・栄養調査報告p182 第 76 表 飲酒習慣の状況第93表 注2)数値から推測すると、この飲酒習慣率を援用していると思われます。
また、令和元年の国民健康・栄養調査報告でも、飲酒習慣率は同様の定義です。
この国民健康・栄養調査報告は平成2年、3年は、新型コロナウイルス感染症の影響により調査が中止されています。

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注3.日本産婦人科医会のホームページ の「飲酒、喫煙と先天異常」左合治彦国立成育医療センター副院長、周産期・母性診療センター長の記事より一部を引用しています。

注4. 慶應義塾第709回三田演説会2019年11月26日
高橋孝雄慶應義塾大学医学部小児科学教室教授「子どもを育む遺伝の力、環境の力
三田評論のサイトに講演録が載っています。出産後の発育についても参考になる講演です。

脚注

テレビなどで見るドラマなどや、飲食店での様子、身近な女性たちの様子を見ていて、最近女性の飲酒機会は増えていると書きましたが、酒造業や居酒屋などの、飲酒が主目的の外食産業向けの調査では、女性の飲酒は減っているというものもあります。

ニッセイ基礎研究所の2020年02月03日付の記事
さらに進んだ若者のアルコール離れ-20代の4分の1は、あえて飲まない「ソーバーキュリアス」
ニッセイ基礎研究所生活研究部 久我 尚子上席研究員 によると

20~30代の男性の飲酒習慣率(週3日以上、1日1合以上飲酒する割合)は、20年前と比べておよそ半分程度となり、もともと飲酒習慣率の低い20代女性では、現在、わずか3%となっている。 (厚生労働省「国民健康栄養調査」)
飲酒の頻度も低下しており、今の若者の半数程度は日頃からアルコールを飲んでおらず、このうち半数程度は飲めるけれど、ほとんど飲んでいない。とのことです。

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