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                     「ベビースケールは、赤ちゃんを育てるときの必須アイテムです。」

赤ちゃんの体重計に関わるちょっとした話題です。
育児の役に立つのは別ページのこちらの記事です。「ベビースケールは、赤ちゃんを育てるときの必須アイテムです。
3番は、実際にお客様から数回問い合わせを受けたことがあります。
誤差については是非ご確認ください。
4番は、時々見かける心配なご意見です。

  1. 超高層マンションの高層階では、体重が軽く表示される?
  2. 体重計に使用地域の指定があるのをご存知ですか?
  3. ベビースケールのレンタルは東京から離れたところでも使えますか?
    ベビースケールの誤差
  4. 大人向けのスケールでベビースケールは代用できません。

超高層マンションの高層階では、体重が軽く表示される?

高層階では、体重が軽くなるので、正しい体重がわからないと心配されることがあるようです。
どの程度の影響があるのか、ベビースケールをレンタルする時に、機種とか、考慮しなければいけないことがあるかを検討してみます。

高さによる違いは

2×高さ(km)÷6400(地球の半径km)=で影響を計れます。

100mの高さの場合は

2×0.1km÷6400km=0.00003125=0.003125%

新生児の頃の目安となる体重を3,000gとすると、
その影響は、3000g×0.00003125=0.09375g となります。

高さ200mの場合は その倍ですから、0.1875g 体重が軽くなります。

どちらにしてもベビースケールの誤差がありますので、実質的には問題がありません。(誤差については後述します。)
200m程度の高さの違いでしたら、次に記載する緯度の違いよりも、小さい影響しかありません。
ベビースケールをレンタルする時に、ベビースケールの精度でしたら、高層マンションの高層階でのご使用に関して、特に機種をとか何かを考慮する必要はないようです。

*体重に影響を与えるものとしては他に、重量物が近くにある(建物自体も影響を与えています。)、空気の濃度が薄くなるので、浮力が小さくなるなどがあるようですが、どれも無視できる範囲のようです。


体重計に使用地域の指定があるのをご存知ですか?(緯度の違いの影響)

最近新しい体重計を買ったら、「地域設定機能」というのがあって、使用の前にまず地域を設定しなさいと、取扱説明書に書いてあったのをご記憶の方もいらっしゃると思います。

家庭用体重計で少し精度の高い100g単位で計測できる体重計では、地域設定機能を備えたものが多くなっています。また、地域設定機能がない場合でも、北海道用、沖縄用、本土用の3種類の体重計が予め用意されています。

緯度による重カ差が生じるため微妙に重量が変わります。計量法により、地域ごとに調節されています。
詳しくは次章にに記載しています。

どれだけの差があるかというと、九州と北海道で約800分の1の差になって います。
簡略な例で言うと、同じ体重計を使って計ると、九州で100kgの人間は、北海道では 100.125kgに、逆に北海道で60kgの人間は、沖縄に行くと59.92kgになります。

地球の自転による遠心力が働くため、赤道に近いほど重力加速度は小さくなります。体重計で見ると軽くなるということになります。日本では南に行くほど重力加速度は、小さくなります。補正をしないと体重計の計測結果は軽くなります。


ベビースケールのレンタルは東京から離れたところでも使えますか?

地域差に関して 具体的な説明をしてみます。

中学の理科や、高校の物理の授業などで、重力加速度という言葉が出てきたのを思い出された方もいられるのではないでしょうか。その物理の時間に重力加速度というと9.8 (m/s2)と言われていたと思います。 実際には地域によって異なります。

東京を含む地域の重力加速度は、9.796~9.799ですが、一般に東京は9.798という数字が使われることが多いようです。 大阪は、9.797 です。 先ほどの例に使った札幌の重力加速度が9.805。札幌、東京、大阪の順に重力加速度が小さくなっているのがお分かりいただけると思います。

重さを計る時、地域によって重力加速度が異なりますので、重さが異なります。

札幌の重力加速度が9.805m/s2
東京の重力加速度が9.798m/s2 です。
北海道で60kgの人がいるとすると、東京では重力加速度の違いから0.07%、42g軽くなります。
なお、北海道と沖縄ですと0.15%。北海道で60kgなら、90g軽くなります。体重計の表示なら59.9kgになります。
国土地理院地上重力測量の解説が判りやすいようです。

ここがポイント:誤差について

体重計の誤差については、 一般に体重計は、目盛りの上下一目盛り分、つまり目盛りの2倍程度の誤差は、認められるものとなっています。(機種によって実際には異なります。)
ベビースケールの最少目盛りは、レンタルしている最も詳細なBD815は2g単位(1g単位表示は拡張表示)です。
マニュアルによると、精度等級3級、ですから4kgまでは±4g、4~15kgは±6g未満の誤差となっています。
基本的には目盛りの上下一目盛り分、つまり、目盛りの2倍程度の誤差となっています。


実際に赤ちゃんをベビースケールで計ってみた状況を考えます。新生児は、およそ3,000gぐらいですので、それを例とします。

東京である赤ちゃんが3,000gと計られたとします。地域による重力加速度の差により、この赤ちゃんを大阪で計ると、少し軽くなります。
約0.01%です。 2,999.69gとなり、0.31g軽くなります。

2g単位の超精密なベビースケールも、上に記載したように誤差の許容が4g程度ですので、まったく誤差の範囲内となります。

以上ご案内してきましたように、愛育ベビーでレンタルしているベビースケールのどの機種も、大阪や九州での使用に、実質的支障はありません。
但し、医療機関等でのご使用は、お惣菜等を売っているのに使われるスケールと同様に、スケールの地域の指定を守ってください。

愛育ベビーで扱っているレンタルのベビースケールで、一番精度の高いBD815(2g単位1g表示の精密タイプ)は、使用地域に指定があります。 東京を含む使用地域は16区分の9 群馬県、埼玉県、千葉県、東京都(島しょ部を除く)、福井県、京都府、鳥取県、島根県 となっています。
他の地域での使用は、本来調整が必要となります。しかし今迄記載しましたように、その誤差は極めて小さいので、実質的には表示の誤差の範囲となります。

大人向けのスケールでベビースケールは代用できません。

大人向けのヘルスメーターは、高精度のもので100g単位。誤差は200g。
生まれたばかりの赤ちゃんの体重は、3,000g程度ですから、赤ちゃんを計るには向きません。

ベビー専用のベビースケールが必要な理由を、飲んだ母乳量を計るという視点で考えてみます。
赤ちゃんが飲む母乳量は、新生児で50cc未満。4、5カ月で多くて200ml程度です。
ほ乳瓶の大きい方で容量は240mlですから、240mlが1回あたり飲む量の最大と思われます。

飲んだ母乳量を計るのは、100cc飲んだかしら、200cc(約200g)飲んだかしらと計ります。
量が少ないので心配したり、たくさん飲んでいるので安心したりします。
ですから、誤差が200gあるヘルスメーターで計ればいいということにはなりません。
赤ちゃんがいっぱい飲んでも、飲まなくても誤差の範囲内になってしまいます。

尚、別ページで記載の様に、生まれたばかりの赤ちゃんは1日30gほど体重が増えます。1週間で200gほどです。
あまり神経質にならなくてよいとのことですが、数週間での増加は、確認をしておきたいところです。
大人の体重計に抱っこして乗れば、測れるよ!は、やはり無理があるように思います。

赤ちゃんの体重が大人の1/20しかない点や、誤差を考慮して、せいぜい5g単位か、できればそれ以下で表示されるベビースケールのご使用をお勧めします。

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